読書の終活「功名が辻」を読み終え「北斗の人」へ(NO.1371)
令和2年8月8日手元にある司馬遼太郎の小説「功名が辻」の文庫本4巻を読み終えました。これで7作品を読み終えました。
「功名が辻」は戦国時代の山内一豊とその妻千代を主人公にした痛快な作品です。司馬遼太郎の小説は「竜馬が行く」のように気軽に読める痛快な小説と、「坂の上の雲」のようにちょっと身構えて読むドキュメンタリー的な小説があります。「功名が辻」は前者に属する小説です。
読んでいて司馬氏は一豊よりも千代を描きたかったのではないかと感じました。司馬遼太郎の数多い作品の中で女性が主人公なのはこれ一つです。それほど能力のない山内一豊が、信長、秀吉、家康の3代の英雄に仕えて、途中挫折することなく、最後は24万石の高知城主となったのは、聡明で先を見通せる妻「千代」のおかげだったことを描いています。楽しく読める作品でした。
8作品目は1巻だけの「北斗の人」です。1998年に購入した文庫本です。幕末の剣客で北辰一刀流の千葉道場を開いた千葉周作が主人公です。
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