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2020年9月23日 (水)

ついに第3のビールが値上げに(NO.1383)

 令和2年10月1日にビールの新ジャンル商品(第3のビール)が350ミリリットル缶が10円値上げになります。

 ビール類の税率が変更になるためです。350ミリリットル缶の第3のビールの税率は28円から37.8円に値上げされ、代わりにビールの税率は77円から70円に下がります。これは2014年10月に発表された酒税の統合方針が今年の10月に動き始めたということです。

 2023年10月には第3のビールの税率は発泡酒と同じ46.99円に上がります。その際ビールの税率は63.35円に下がります。そして6年10月には3つのビール類の税率は54.25円に統一されます。

 なぜこんな複雑なことになったのでしょうか。そもそも最初にビールが市場に出た時、ビールは日本酒や焼酎と比べると贅沢品とみなされました。そのためビールの税率は他の酒類間で群を抜いて高額な税率を課されました。国際的にみてもビールの税率はドイツの17倍、アメリカの10倍となっています。

 そこでビール会社はビールを安く飲んでもらおうと、いろいろ知恵を絞って税率の低い発泡酒や第3のビールを創り出してきました。ところが、政府・与党は税収の下がることを恐れビール類の酒税を高値安定に統一することに決めたのです。2026年の統一税率でも、日本の税率はアメリカの7倍、ドイツの14倍になります。日本酒やワインは23年10月に35円に統一されるので、約20円ビールが高くなります。ビールが大衆の飲み物になったにもかかわらず、一番人気のあるビールの税率がなぜか一番高いのは変わりません。取りやすいところから取るという政府の考えなのでしょう。

 我が家ではビールと第3のビールを購入し、気分によって飲み分けていますが、10月1日の税率見直しによって多少消費金額が増えます。第3のビールを少し買いだめしました。

 9月23日の読売新聞には「酒税見直し ビールに追い風」と出ていましたが、果たしてどうなるか、読みが外れるかもしれません。

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