菅義偉官房長官が自民党総裁に(NO.1381)
令和2年9月14日自民党総裁選挙が行われ、菅義偉官房長官が第26代総裁に選ばれました。
総裁選には菅氏と岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長が立候補しました。今回の総裁選挙は安倍晋三首相が健康上の理由で自民党総裁と首相を退任するために行われたものです。非常時で緊急を要するため、自民党の衆議院議員と参議院議員(393票)、47都道府県連代表(各3票=141票)で行われました。自民党員による全国一斉の投票は見送られました。
選挙の結果は菅義偉氏377票、岸田文雄氏89票、石破茂氏68票でした。菅氏は過半数(267票)を超える圧勝となりました。明日16日に召集される臨時国会で第99代総理大臣に指名されます。
読売新聞政治部長は「主要派閥が早々と推したことで流れができた側面は否めない。それでも、安倍内閣の大番頭を務め、政策の「継承」を掲げる菅氏が票を集めたのはうなずける。新型コロナウィルスの感染拡大で、経済が急速に落ち込む中、余韻に浸っている時ではない。菅氏自身が誰よりも自覚しているはずだ。指導力の発揮が欠かせない」と述べています。
菅氏は無派閥で、海部俊樹氏以来の国会議員や首長を父に持たない「非世襲」総裁です。秋田県出身、高卒後2年間工場に勤めた後、法政大学で学んだ異色ずくめの「たたき上げ宰相」が誕生します。
新型コロナ対策では安倍内閣は後手に回りました。菅官房長官にもその責任の一端はあります。今までの対策を検証し、効果的な手を打ってほしいと願っています。
古い話になりますが1972年に佐藤栄作首相引退後の自民党総裁を選ぶ選挙がありました。「三角大福」の三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫が立候補、過半数が取れなかったので、1位の田中角栄、2位の福田赳夫の決選投票となりました。結果は田中角栄が総裁に選ばれました。その結果がでたラジオでの実況中継を仕事帰りのタクシーの中で聞いたのが今でも耳に残っています。あとで知ったことですが、裏ではいろいろな密約や現金の札束が飛んだという話があったようです。今回はそんなドロドロした話はなかっと信じたいです。
菅首相に期待することは、一刻も早くコロナの災害から抜け出し、新しい日本を作る覚悟でリーダーシップを発揮してもらいたいと思っています。
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