読書の終活「義経」を読み終え「播磨灘物語」へ(NO.1392)
令和2年10月25日書棚の司馬遼太郎の小説「義経」文庫本2冊を読み終えました。これで司馬遼太郎10作品を読みました。
「義経」の主人公は源義経です。対抗する人物は平家ではなく源頼朝です。義経はご存じの通り国民的ヒーローで、判官びいきと言われるほど歴史的に人気の高い人物です。ジンギスカンは義経だったなどという伝説まで生まれています。
ところが司馬遼太郎の「義経」はそれを期待して読むと当てが外れます。戦には天才的な力を発揮しますが、世の中を知らない子供のような人物として描かれています。この小説は義経以外の源頼朝、後白河法皇、梶原景時、などは底意地の悪い人物として登場します。司馬遼太郎はこれらの人物を大変個性的に強調して描いています。また義経といえば弁慶が大きな役目を果たした感じですが、この小説では弁慶にはあまり筆を割いてはいません。
大河ドラマになった村上元三の「源義経」とは大きな違いを感じました。
次は戦国時代に戻り「播磨灘物語」を読むことにしました。昭和50年(1975年)年に発売されたハードカバー3巻です。主人公は秀吉の軍師の黒田官兵衛です。
| 固定リンク
コメント