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2020年11月 6日 (金)

住んだ場所の思い出-その3 東京都北多摩郡久留米村(NO.1396)

 1935年(昭和30年)大学受験に失敗したあと愛媛県郡中町に帰って浪人生活を過ごしていましたが、7月に東京の予備校に通うため上京しました。

 東京で最初に住んだのが東京都北多摩郡久留米村にあった常盤寮です。久留米村は翌年久留米町になり1970年には東久留米市となりました。常盤寮は愛媛県出身者の大学生のための学生寮です。大学生が夏休みで帰省している間先輩の部屋に一時的に予備校生が住めることになったのです。

 常盤寮は西武池袋線の東久留米駅から徒歩10分くらいのところにありました。駅からの道は舗装されれおらず石ころだらけでした。寮の周りは畑が多く、スイカ畑にはちょうどスイカが実っていました。農家から3個10円で買って食べたのを覚えています。

 当時は食糧事情が悪く、寮のご飯は麦飯でした。そこから高田馬場にあった予備校一橋学院に通いました。途中池袋で山手線に乗り換えます。池袋や高田馬場の都会の風景と久留米村の田舎の風景のギャップに驚きました。

 わずか1月あまりの仮住まいでしたが、初めての東京生活としては大変印象深いものでした。

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