読書の終活「播磨灘物語」を読み終え「燃えよ剣」へ(NO.1408)
令和2年12月4日書棚の司馬遼太郎の小説「播磨灘物語」ハードカバーの3冊を読み終えました。これで司馬遼太郎の11作品を読み終えました。
昭和50年に出版された第一刷なので、細かい字で上下2段に印刷されており高齢者には読みにくい本でした。
「播磨灘物語」の主人公は黒田官兵衛です。羽柴秀吉の軍師となった人物です。周りには戦国時代おなじみの織田信長、羽柴秀吉のほかに、官兵衛にかかわる人物が続々登場します。物語は黒田家の成り立ちから、羽柴秀吉が天下人となるまでの官兵衛の活躍までです。徳川家康の出番はほとんどありません。
この物語で司馬遼太郎が詳細に描いたのは、登場人物の性格やその時なぜその行動をとったかという心理状態などです。時代小説に出てくる華々しい活躍の場面などはあまり描かれていません。戦いについても結果よりもプロセスに重点を置いて書かれています。読みごたえのある大変興味深い作品でした。
次は幕末の新選組の物語「燃えよ剣」です。主人公は土方歳三です。
新選組は近藤勇が局長ですが、小説やドラマになるのは土方歳三が断然多いです。近藤は途中で死にますが、最後まで戦ったのは土方歳三だったということと、人物に魅力が感じられたからかもしれません。
平成11年に出版された文庫本です。「燃えよ剣」は昭和37年に発表されており、同時期には「竜馬が行く」が新聞連載中でした。
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