遅まきながらやっと日本国内でのワクチン接種が始まった(NO.1436)
2021年2月17日午前9時、日本国内初となる新型コロナウィルスワクチンの接種が国立病院機構東京医療センターで始まりました。やっと始まったという感じです。
2月中に国立病院機構などの約4万人の接種が終わります。3月は約370万人の一般の医療従事者が対象となります。4月以降は約3600万人の高齢者と基礎疾患のある人などが対象となります。一般国民に接種されるのは夏以降となります。
7月下旬からオリンピックが始まるのになぜこんなに遅れたのでしょうか。昨年12月にはイギリス、アメリカ、ヨーロッパのなどで接種が始まりました。今までに世界では少なくとも90か国でワクチンの接種が始まっています。日本はOECD加盟37か国では33番目の接種国となっています。
オリンピック、パラリンピックを無事に開催するには何が何でも最優先でワクチンの接種を始めるべきだったと思います。
遅れた理由が読売新聞に出ていました。一つは日本は国際的な臨床試験に参加しておらず、国内で臨床試験を行う必要があったからです。日本人のデ-タが必要と判断したためです。ちょっと慎重になりすぎたのではないでしょうか。その間死者が増えています。めったに起こらない副反応を探すより目の前の死者を減らすべきだったと思います。
二つ目は日本では戦後ワクチンの副反応が社会問題化し、接種に消極的になり大規模な開発が行われず、国内の開発メーカーの開発力が低下したことです。日本製のワクチンはありません。コロナのワクチンはアメリカやイギリスだけでなく、中国、ロシア、インドでも開発されています。日本は外国製のワクチンの有効性や安全性を議論しているにすぎません。
ノーベル医学生理学賞を何度も取っている日本がワクチンを開発できないとは信じられません。これも日本人の慎重すぎる性格と日本の科学軽視の政治のせいでしょうか。
話が飛んでしまいましたが、こうなった以上は外国製のワクチンの確保と、ワクチン接種の体制の確立に全力を挙げるしかありません。私も1日も早く接種してほしいと願っています。
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