「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に(NO.1471)
令和3年5月26日、青森市の「三内丸山遺跡」など17遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)が、ユネスコの諮問機関イコモスにより世界文化遺産に登録を勧告されました。
7月16日から開催される世界遺産委員会で正式に決定されます。この時には世界自然遺産として5月10日に勧告されていた「奄美大島、徳之島、沖縄北部及び西表島」も同時に決定されると思われます。一度に日本の2つの世界遺産が誕生する予定です。
17遺跡は約1万5000年~2400年前の縄文時代のものです。大規模拠点集落跡の「三内丸山遺跡」をはじめ、北東アジア最古の土器が出土した「大平山元遺跡」、円形に石を並べた「大湯環状列石」などがあります。
三内丸山遺跡
これらの集落跡や貝塚などの遺構・遺物は、クリやサケ、貝類などに恵まれ、採集・漁労・狩猟を基盤にした縄文人の定住生活の様相を証明しています。イコモスは「先史時代における農耕を伴わない定住社会及び複雑な精神文化を示す」と評価しました。
私は2014年8月に三内丸山遺跡を訪問したことがあります。その広大さと見事な保存ぶりに驚きました。
世界遺産について調べてみました。
2019年現在、世界193か国に1121件の世界遺産があります。文化遺産869件、自然遺産213件,複合遺産9件です。
国別では次のようになっています。
国 合計 文化 自然 複合
1位 イタリア 55 50 5 0
1位 中国 55 37 14 4
3位 スペイン 48 42 4 2
10位 アメリカ 24 11 12 1
10位 イラン 24 22 2 0
12位 日本 23 19 4 0
今年の7月には日本が合計25となりアメリカとイランを抜いて9位になる可能性があります。
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