東京オリンピックの開会式で感じたこと(NO.1493)
2021年7月23日午後8時から国立競技場で、1年延期となっていた第32回夏季オリンピックの開会式が開催されました。
世界の205の国と地域から、約1万1千人の選手が参加し、過去最大の33競技、339種目に挑戦します。
今回の大会は世界各国が新型コロナウィルスのため未曽有の危機を迎えているときに行われます。日本はそのためいろいろな工夫と配慮を重ねています。開会式をはじめほとんどの競技は無観客で行われます。
57年前の東京オリンピックの開会式を思い出しながら感じたことを書いてみましょう。
1964年の開会式は昼間に行われました。満員の観客であふれ、開会式は整然と行われました。選手の入場行進は隊列を整え、オリンピックマーチの合わせて一糸乱れぬ行進でした。ブルーインパルスはタイミングよく会場の上空に見事な五輪のマークを描きました。
今回の開会式は夜です。開会式が夜に行われるようになったのは1992年のバルセロナ大会からです。聖火台に弓から火矢がはなたれて点火したのを覚えています。夜になってからは光が主役になりました。ブルーインパルスは開会式では出番を失い昼間に飛びましたが、その効果は前回ほどではありませんでした。
今回は映像が活躍しました。形を変えていろいろ見せ場を作りました。
各国の人物の映像が平和を願い格差や偏見をなくすよう訴えました。ただ老人には理解がむずかしい映像もありました。
日本文化を世界の人に見てもらう企画もよかったと思います。
花火も何回か打ち上げられました。
圧巻は聖火の点火でした。
ただ、無観客でコロナ渦での式典のため、熱気はあまり感じられず、粛々と行われた感じです。橋本組織委員長とバッハIOC会長演説がやたら長すぎた感じでした。
お国柄に合わせたマスクをした選手の入場がにぎやかに行われたのは楽しめました。
私は以前の東京オリンピックや高校野球のような整然とした行進が好きですが、今の世の中、多様な世界の人々にそれを強制はできないのでしょう。
いろいろなところに日本人らしい配慮が見られました。アメリカやイギリスのスポーツのイベントが、マスクもしないで満員の観客を入れていますが、日本は無観客で感染を拡大しないよう配慮しているのです。何とかこのオリンピックを無事に成功させたいと努力しているのです。日本でなければこの時期にオリンピックはできなかっただろと報じた外国のメディアがあったと聞きました。
天皇陛下により開会が宣言されました。オリンピックは始まりました。
アスリートの皆さんの活躍をテレビで楽しみたいと思っています。
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