「ありがとう」の東京オリンピックが終わった(NO.1497)
2021年8月8日、17日間の「2020東京オリンピック」が終わりました。
8日夜8時からの閉会式は、無観客といつもより少ない選手での閉会式でした。開会式と同じように映像技術と多彩な登場人物によるアトラクションで、色彩にあふれた閉会式となりました。五輪旗が小池都知事から次の開催地のパリ市長に引き継がれました。
今回のオリンピックは新型コロナウィルスのため、開催が1年延期となり、ほとんどの競技場が無観客という異常事態の元で開催されました。それでもアスリートたちは力いっぱい頑張り、数々のドラマを見せてくれました。
前半のドラマは以前のブログで書きました。後半もいろいろ感動をもらいました。
個人的には野球の金メダルが一番でした。1992年バルセロナ大会で野球がオリンピックの正式競技になって以後北京大会まで、日本は銀と銅メダルは1度づつありましたが金メダルは取っていませんでした。念願の金メダルをこの東京大会で獲得したのです。うれしいの一言です。
日本が獲得したメダルは金27、銀14,銅17の合計58個、メダルの合計では5番目、金メダルはアメリカ、中国に次いで3番目となりました。日本のメダル数は過去最高です。
28競技、306種目、参加選手数338人のリオ・オリンピックと比べると、今回は33競技、339種目、583人と増えていますが、リオの金12、銀8、銅21、合計41個をはるかに上回っています。地元の有利もあったのでしょう。アスリートの皆さんに、「お疲れ様」「本当にありがとう」と言いたいと思います。
今回のオリンピック開催はコロナのため賛否両論の中で始まりました。中止を社説で唱えた新聞もありました。私はブログで何度も書きましたが、やるべきだと思っていました。コロナという未曽有の事態の中で実施すれば特別な大会になる、5年間頑張っていたアスリートの努力に報いると言ってきました。
8月9日の読売新聞によると、各国のメディアはほぼ好意的なコメントを出しているようです。
8月8日の読売新聞には、金メダル9個のアメリカのカール・ルイス氏の観戦記が載っていました。その一部です。
「それにしても日本はよくぞ大会を開催してくれた。このコロナ渦で、オリンピックを成功させられる国は世界にもほとんどない。多くの人が今大会の開催に反対したが、アスリートのために、最終的には、やり遂げようと決意してくれた。(中略)
今大会のヒーローは日本の皆さんだ。大会成功のためにコロナ対策を怠らず、献身的な取り組みを通じ、この素晴らしい機会を世界中のアスリートたちに与えてくれた。本当に心から、感謝の気持ちを伝えたい。」
閉会式では日本のボランティアの代表の人たちに、バッハIOC会長から感謝の言葉と花束が贈られていました。そして閉会式の最後に「ARIGATOU」の文字がスクリーンに映されました。
最後まで感動的な東京オリンピックでした。
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