日本の高齢者が人口の29%、「超々高齢社会」へ(NO.1512)
総務省は9月20日の敬老の日に合わせ65歳以上の高齢者の推計人口(9月15日現在)を発表しました。高齢者は前年比22万人増の3640万人、総人口に占める割合は29.1%となり、過去最高を記録しました(この数字を高齢化率と言います)。ダントツのダントツの世界一です。
世界での高齢化率を調べてみました。世界の統計を発表しているグローバルノートによると、2020年の主な国の高齢化率は次のようになっています。
1 日本 28.4
2 イタリア 23.6
3 ポルトガル 23.1
6 ドイツ 21.7
11 フランス 20.7
29 イギリス 18.7
39 アメリカ 16.7
43 韓国 15.8
64 中国 12.0
となっています。
日本と合計特殊出生率がほとんど変わらない韓国でさえ43番目です。
高齢化率が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と言います。日本は28%を超えているので「超々高齢社会」と言ってもいいのではないでしょうか。もっともこれは私の造語なので社会ではまだ通用しません。
日本が7%を超えたのは1970年、14%を超えたのは1994年です。わずか24年で1ランク上げました。ドイツでは42年、フランスでは114年かかりました。
なぜ日本がこれほど高齢者の割合が増えたのでしょうか。以下も私の独断ですが、まず当たっていると思います。
原因は
1 日本は平均寿命がほぼ世界一長い
2 若い人が結婚しない、または諸事情で結婚できない
3 結婚しても子供を産まない、または諸事情で産めない
ことだと思います。
高齢化が進むと、年金や健康保険制度が成り立たなくなる。人口が減り社会の活力がなくなる。経済活動が衰退し、世の中から消えてしまう産業や企業が増える。など深刻な問題が出てきます。
私のように80歳を超えた人間はもう出番はありませんが、政治家や若い世代の人たちは真剣に考えてほしいと思います。
| 固定リンク
コメント