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2021年12月17日 (金)

海外旅行の思い出-その5 アルプス4か国と北欧4か国(NO.1545)

 2010年(平成22年)7月、妻と2人で阪急交通社の「スイス4大名峰と2大絶景列車の旅」(日本航空ビジネスクラス直行便で行く!全食事付き11日間)というパックツアーに参加しました。

 旅の名称にスイスとある通り、スイスの名峰を眺めるのが主でしたが、直行便はイタリアのミラノ往復で、ツアーの途中でフランスのシャモニーに宿泊してモンブランをまじかに眺めたり、リヒテンシュタインという小国の首都のファドーツ観光というおまけがついていました。

 私は若いころ登山に凝っていてスイスアルプスはあこがれの地でした。日本アルプスを登っていたころから40数年を経て、やっと本場のアルプスを眺めることができました。

 このツアーはミラノからバスでスイスのサンモリッツに入り、1日おきに、ビッツベルニナ、ユングフラウ、モンブラン、マッターホルンを眺める4つの展望台に上り、1日おきに異動と観光が入るという構成でした。

 ほとんどは好天に恵まれ、アルプスの絶景と美しい高山植物の花々を楽しむことができました。残念だったのはモンブランの玄関口のシャモニーで雨になったことです。モンブランを眺めるエギュ・ド・ミディ展望台に登るロープウェイも午前中運行停止でした。午後やっと運航が再開されましたが、標高3842メートルの展望台は霧に包まれモンブランを見ることはできませんでした。1995年6月に同じエギュ・ド・ミディ展望台に上っていますが、この時も霧でモンブランを見ることはできませんでした。アルプス最高峰は縁がなかったと諦めるほかありませんでした。

 あこがれの独立峰のマッターホルンは雲一つない好天に恵まれて、ツェルマットの街からも、ゴルナーグラート展望台からも十二分に楽しむことができました。登山鉄道を途中で降りて、逆さマッターホルンの見える池に立ち寄りました。

 そして旅の最後にはミラノのドオモの屋根に上り街の絶景を眺めることができました。印象深い旅でした。

 2012年(平成24年)7月妻と阪急交通社の「ビジネスクラス利用 美しき北欧4か国周遊9日間」というパッケージツアーに参加しました。

 私が75歳の時でした。そしてこれが私たちの最後の海外旅行となりました。この年に体調を崩し、以後は海外旅行をあきらめざるを得なかったからです。

 北欧の旅は忙しい旅でした。フィンランドのヘルシンキで乗り継ぎ、デンマークのコペンハーゲン、ノルウェイのオスロ、ロフトフース、ベルゲン、スウェーデンのストックホルム、フィンランドのヘルシンキと回りましたが、移動のためだけで航空機5回、船旅1回、バス1回が必要でした。それ以外に観光でバス、渡し船、観光船、列車を利用しました。

 現地での観光の時間は限られていました。通貨はフィンランドはユーロでしたが、他の3国はそれぞれの国のクローネでした。前もって4か国の通貨に両替する必要がありました。

 忙しい旅から感じたことをまとめてみましょう。4か国は似ているところが多くありました。思いつくままです。自然の美しさ、海と港に恵まれていること、自転車と自転車道、英語が普通に通じること、サーモンとタラとニシンなどの食文化、福祉国家、ガソリンの高さ、エコ、フィンランド以外は立憲君主制などです。

 アルプス旅行に比べるといまいち感動と印象の薄い旅でしたが、念願の北欧を回ったことで満足しています。手賀沼通信と手賀沼通信ブログには両方の旅行の記録を書いています。

 妻との海外旅行では、体調その他でスペインとオーストラリア旅行をあきらめましたが、楽しい思い出がいっぱい残っています。

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