北京パラリンピックは平和の祭典ではなかった(NO.1577)
2022年3月13日、北京パラリンピックが終わりました。
パラリンピックが始まる直前に突如ロシアがウクライナに侵攻しました。ロシアとベラルーシの選手団が出場を拒否されるという異常事態の下でのパラリンピックでした。
開催国の中国は新型コロナウィルス対策を徹底して大会を無事乗り切りましたが、大会期間中もロシア寄りの姿勢を変えることはありませんでした。
開会式と閉会式でIPCのアンドルー・パーソンズ会長の英語のスピーチのうち、ウクライナ情勢を念頭に置いたとみられる発言を中国語に同時通訳しませんでした。「平和」、「平和の闘士」、「平和への希望」などを訳さなかったり、別の表現に変えたりしました。共産党の機関紙「人民日報」は、18個の金メダルを含む61個のメダルを獲得したことばかり書きたてました。ウクライナやロシアについての報道は控えていたようです。
こんな中国が平和の祭典であるパラリンピックを開催する資格があったのでしょうか。習近平は将来もしかりに台湾に侵攻するとしたとき、プーチンを味方にするつもりとしか思えません。
一方アスリートはよく頑張りました。ウクライナは中国に次ぐ29個のメダルを取りました。日本は前回の10個から減って7個でしたが、金は一つ増えて4個となりました。
でも今回は国別のメダル数などはどうでもよいことです。1日も早くプーチンの暴挙が止まることを願うばかりです。
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