読書の思い出-その2 日本人作家(NO.1593)
1960年(昭和35年)大学を卒業し三井生命保険会社に就職しました。途中2度転職しましたが、社会人になると小説を読む時間は学生時代に比べてかなり少なくなりました。読む本も海外ミステリーオタクからいろいろな作家の本を読むようになりました。
そして生涯を通じての読書スタイルを身に着けることになりました。
そのスタイルとは好きな作家に出会うとその作家の本を集中して読むということです。それも長編小説が中心です。最近は短編物も読むようになりましたが、以前は長編小説だけを選んでいました。
最初に好きになったのは松本清張です。確か最初に読んだのは「点と線」だったと思います。時刻表を使った本格的ミステリーです。調べてみたら清張がこの小説を書いたのは1958年となっていました。私が社会人になる2年前です。それから清張の小説を追っかけるようになりました。
その次に夢中になったのは司馬遼太郎でした。やはり1960年代からです。「竜馬が行く」が最初でした。司馬遼太郎の作品はすべて読みました。本は処分せずに何度も読み返し書棚に残っていました。現在「読書の終活」として最後にもう一度読んでは捨てる「行事」をやっているところです。
20歳代から80歳代まで、読んだ作家はすべては覚えきれていませんが、主な作家としては大体次の方々です。順不同で思い出すままに書いてみます。
吉川英治、舟橋聖一、大佛次郎、丹羽文雄、池波正太郎、藤沢周平、山崎豊子、五木寛之、山本周五郎、海音寺潮五郎、津本陽、柴田錬三郎、山岡荘八、村上元三、横溝正史、宮尾登美子、城山三郎、新田次郎、浅田次郎、宮城野昌光、童門冬二、平岩弓枝、佐伯泰英、吉村昭、山本一力、高杉良、早坂暁、宮部みゆき、東野圭吾、池井戸潤、百田尚樹、今井恵美子、高田郁、畠山健二などです。
一番多く読んだのは佐伯泰英の作品です。合計279冊読んでいます。ところが最近出たものは読んでいません。おそらく10冊近くあると思いますが、最近のは面白くなくなったためです。
好きな作家はどちらかというとエンターテインメント系というか直木賞作家系で、私小説系とか芥川賞作家系は好みではありません。自分でも偏っていると感じています。
残念なのはここ1~2年、読むスピードが遅くなり読む時間が少なくなりました。根気がなくなったのでしょう。とりあえず司馬遼太郎の「読書の終活」に専念するつもりです。
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