読書の思い出-その1 中学時代から大学時代まで(NO.1588)
読書は生涯にわたっての趣味です。一番長く続いている趣味といってもいいでしょう。
勉学や仕事で読んだ本を除いて、趣味として読んだ本、主に小説を中心に書いてみたいと思います。
私は読書については早熟でした。スポーツはあまり得意でなかったため、子供のころから本の虫になっていました。太平洋戦争が終わったのが小学3年でしたので、小学生時代は紙が不足していて、満足な本といえるようなものはなかったと思います。
中学生になってから中学校の図書館で読みたい本を探して読むようになりました。どんな本を読んだかあまり思い出せませんが、パールバックの「大地」を読んだのだけは覚えています。
高校3年は受験準備のため小説は読むのをやめましたが、高校1,2年の時は世界の文学全集などを読み漁っていました。印象に残っているのはマーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」、トルストイの「戦争と平和」です。ドストエフスキーはあまり理解できませんでした。日本の小説では、芥川龍之介、夏目漱石、川端康成などの作品を読んだのを覚えています。松山南高校でしたので、漱石の「坊っちゃん」は人気がありました。
大学生になっても世界と日本の文学作品は読んでいましたが、一番熱中したのが推理小説、ミステリーです。偶然アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」を読んでから、ミステリーの面白さに取りつかれたのです。アガサ・クリスティの本を読みまくりました。
同時に、ウィリアム・アイリッシュ、ディクソン・カー、エラリー・クイーン、E・S・ガードナー、エド・マクベーンなど有名なミステリー作家の作品に手を伸ばしました。大学の同じクラスに1人ミステリーファンがいたので情報交換しながら小説を探しました。本の貸し借りもしました。
ポケットブック版のハヤカワ・ミステリのシリーズが推理小説の宝庫でした。大学の図書館にはこんな小説はほとんどおいていません。学生でお金がなかったので、もっぱら古本屋、貸本屋を利用しました。今はなくなりましたが、当時は有料で本を貸してくれる貸本屋というのがあったのです。古本屋で買って読み終わったらまたその古本屋に売ることもしました。
楽しかった学生時代の読書経験です。ミステリー熱はサラリーマンになると少しずつ冷めていきました。
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