大河ドラマシリーズー2 第4作~第6作(NO.1630)
大河ドラマの第4作は「源義経」です。
1966年放映、主人公は源義経、主演俳優は尾上菊之助、原作者は村上元三、脚本も村上元三、平均視聴率は23.5%(21位)です。
義経はご存じ平家を滅ぼしながら、兄頼朝に追われて奥州で討たれた悲劇のヒーローです。物語は牛若丸の母常磐や兄たちとの雪中の逃避行から、衣川館で自害し、兄頼朝が奥州を征服するまでを描いています。
義経を演じた尾上菊之助は当時23歳、今の尾上菊五郎です。静御前を演じた藤純子と放送後結婚して今の尾上菊之介を生んでいます。
弁慶を演じたのは前の年の大河ドラマ「太閤記」での主役の緒形拳でした。なお原作者が自分の小説の脚本を書いたのは大河ドラマではこの作品だけです。私は最後まで熱心に見たのを覚えています。
第5作は「三姉妹」です。
1967年放映、主人公3人は架空の人物、主演俳優は岡田茉莉子、藤村志保、栗原小巻、原作者は大佛次郎、脚本は鈴木尚之、平均視聴率は19.1%(37位)です。
物語は幕末の動乱から明治初期までの幕府旗本の三姉妹の流転の物語です。三姉妹以外にも多くの架空の人物が登場し、実在の幕末の有名な人物も絡んだドラマとなっています。
原作はこの大河ドラマのための書下ろし作品です。私はこの作品はあまり記憶がありません。放送時間の日曜日夜8時は野球のジャイアンツ戦と重なることが多く、自分の興味を引く作品以外はいい加減に見ていました。
第6作は「竜馬が行く」です。
1968年放映、主人公は坂本龍馬、主演俳優は北大路欣也、原作は司馬遼太郎、脚本は水木洋子、平均視聴率14.5%(53位)です。
物語は坂本龍馬の少年時代から暗殺されるまでの八面六臂の活躍を描いています。龍馬は幕末では、西郷隆盛、高杉晋作、土方歳三などと並んで最も人気のある人物です。竜馬ブームの火付けとなった司馬遼太郎の「竜馬が行く」は1966年に新聞連載が終わったばかりでした。それが1968年にドラマ化されたのです。
当然高視聴率になると思ったのですが、歴代53位の低視聴率でした。理由ははっきりわかりませんが、一説では水木洋子の脚本が45分に収まる長さでなく最初の演出家と仲が悪くなり、途中で和田勉に交代したものの演出に無理がでて視聴者に受けなかったといわれています。
それ以外にも、幕末物が2年続いた、それまでは坂本龍馬が有名でなかった、北大路欣也がミスキャストだったなどともいわれたようです。
私は視聴率など関係なく熱烈なファンでした。大好きなドラマでした。
司馬遼太郎の作品はこのドラマを含めて6回ドラマ化されました。スペシャルドラマ「坂の上の雲」を入れると7回になります。一番多くドラマ化されました。
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