大河ドラマシリーズー3 第7作~第9作(NO.1632)
大河ドラマの第7作は「天と地と」です。
1969年放映、主人公は上杉謙信、主演俳優は石坂浩二、原作者は海音寺潮五郎、脚本は中井多喜夫、須藤出穂、杉山義法の3人、平均視聴率は25%(14位)です。
大河ドラマ初のカラー作品で、この後の大河ドラマはカラーとなりました。物語は原作通り謙信の少年時代から、川中島合戦の中で一番有名な第4次川中島の戦いまでがメインですが、50回と最終回では原作にないその後の人生や信玄と謙信の死も描かれています。
川中島のロケは川中島でなく、馬の調達が容易ということで福島県相馬地方で当時の大河ドラマの最大規模で行われました。
大河ドラマは前2作の視聴率が低かったため、「天と地と」をカラーで撮って最後とする予定でしたが、最高視聴率32.4が%、平均視聴率25%と成功したため、大河ドラマは消えることなく今まで続いています。
第8作は「樅ノ木は残った」です。
1970年放映、主人公は原田甲斐、主演俳優は平幹二郎、原作者は山本周五郎、脚本は茂木草介、平均視聴率は21%(31位)です。
物語は江戸時代前期第4代将軍家綱の時代に起こった伊達騒動です。従来は悪役とされていた原田甲斐が主人公で、「藩のことを考えての行動だった」という観点から描かれています。
歴史上のヒーローを描いた作品ではなかったのですが、ドラマに感銘を受けて原作を読みなおしたことを覚えています。
第9作は「春の坂道」です。
1971年放映、主人公は柳生宗矩、主演俳優は中村錦之助、原作者は山岡荘八、脚本は杉山義法、平均視聴率は21.7%(26位)です。
物語は徳川三代の時代を背景に、太平の世を築くために歩んだ柳生宗矩の遠くて厳しい生涯を「春の坂道」に例えて描いています。
原作者の山岡荘八はこのドラマのために小説を書き下ろしました。宗矩とともに父親の柳生石舟斎、息子の柳生十兵衛の活躍も出てきます。
| 固定リンク
コメント