大河ドラマシリーズー5 第13作~第15作(NO.1636)
第13作は「元禄太平記」です。
1975年放映、主人公は柳沢吉保と大石内蔵助、主演俳優は柳沢吉保に石坂浩二、大石内蔵助に江守徹、原作者は南条範夫、脚本は小野田勇、小幡欣治、土橋成男の3人、平均視聴率は24.7%(15位)です。
原作は南条範夫の書下ろし作品で、忠臣蔵事件を5代将軍徳川綱吉の側用人の柳沢吉保の視点がから描いた斬新なドラマとなっています。
赤穂浪士の討ち入りの場面を元録15年の旧暦12月14日にちなんで12月14日に放送しました。なお忠臣蔵を描いた大河ドラマの他の作品は、吉良邸討ち入りを赤穂四十七士にかけて第47回目に放送しています。主演の石坂浩二は第7作「天と地と」に続く2回目の主演となりました。
なお、5月8日には来日中の英エリザベス女王が撮影現場を見物されるというハプニングがありました。
第14作は「風と雲と虹と」です。
1976年放映、主人公は平将門と藤原純友、主演俳優は平将門に加藤剛、藤原純友に緒形拳、原作者は海音寺潮五郎、脚本は福田善之、平均視聴率は24.0(19位)です。
海音寺潮五郎の小説「平将門」「海と風と虹と」を合わせて1本のドラマに仕立てました。
大河ドラマでは最も古い時代を舞台にして、平安時代中期の承平・天慶の乱を描いています。関東では平将門が、瀬戸内では藤原純友が起こした反乱です。最後は2人とも打ち取られますが、そこに至るまでの波乱万丈のドラマです。
あこがれの吉永小百合が初めて大河ドラマに出演しましたが、気の毒な役柄でした。
我孫子市には平将門ゆかりの将門神社や将門の井戸が残っています。そのあたりの人は成田山新勝寺にはお参りしません。新勝寺が将門追討のため作られたお寺だからです。
第15作は「花神」です。
1977年放映、主人公は大村益次郎(村田蔵六)、主演俳優は中村梅之助、原作者は司馬遼太郎、脚本は大野靖子、平均視聴率は19.0%(38位)です。
大村益次郎は周防の村医者から倒幕司令官に、明治政府では兵部大輔になって近代軍政の創始者になります。
大河ドラマでは司馬遼太郎の「花神」を中心に、同氏の「世に棲む日々」「十一番目の志士」「酔って候」「峠」の5作品から大野靖子が脚色しました。第11作の「国盗り物語」と同じ手法です。主人公以外に多くの幕末の志士の活躍も描いています。
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