大河ドラマシリーズー7 第19作~第21作(NO.1647)
第19作は「おんな太閤記」です。
1981年放映、主人公は秀吉の正室ねねと秀吉、主演俳優は佐久間良子と西田敏行、原作者はなしのオリジナル脚本、脚本は橋田寿賀子、平均視聴率は31.8%(第5位)です。この視聴率は秀吉が主人公の「太閤記」の31.2%(第6位)、「秀吉」の30.5%(第8位)より高くなっています。
「おんな太閤記」はねねの視点で戦国時代から大阪の陣までを描いています。そのため合戦よりもねねを中心とした家庭の場面が多くなっており、弟の秀長をはじめ、秀吉の母、秀吉の姉と妹、ねねの実家の人たちが画面にふんだんに出てきます。
この作品は従来の男性を中心とした戦国時代のファンのほか主婦層にも視聴者が広がりました。秀吉がねねを呼ぶときに使った「おかか」はこの年の流行語にも選ばれています。
「おんな太閤記」は今年のBSプレミアムで日曜日の朝7時15分から再放送されています。私は本放送では見逃したところが多かったので、再放送をしっかり見ています。
第20作は「峠の群像」です。
1982年放映、主人公は大石内蔵助、主演俳優は緒形拳、原作者は堺屋太一、脚本は冨川元文、平均視聴率は23.7%(第20位)です。
大石内蔵助が主人公となるのは3度目、緒形拳が主演俳優となるのも3度目です。
Wikipediaによれば、江戸時代の元禄と放送時の時代が同じような時代の方向が変化する時期となる「峠」の時代だとする原作者・堺屋太一の観点を軸に、赤穂事件を現代的に描いたドラマです。赤穂藩断絶を現代の企業倒産になぞらえ、仇討ちのヒロイズムよりもサラリーマンつまり赤穂の藩士たちがいかに行動したかを再考する作品となっています。
出演者は当時の若手のアイドル俳優が多く起用されています。私はこの作品はあまり見なかったので内容は覚えていません。
第21作は「徳川家康」です。
1983年放映、主人公は徳川家康、主演俳優は滝田栄、原作者は山岡荘八、脚本は小山内美江子、平均視聴率は31.2%(第6位)です。
1984年から大河ドラマは近代路線に移行するとの予定から、時代劇最後の大河ドラマとして、戦国時代最後の大物徳川家康を主人公とした作品が作られたと言われています。あとで近代路線は3年で終わったことがわかりますが、徳川家康なら山岡荘八の「徳川家康」の原作にかなうものはないと決まりました。
原作はかなりの長編だったので、原作に忠実に脚本化されたため、ドラマは話の展開が早すぎるという評価もあったようです。
歴史上の人物としては家康よりは秀吉のほうが人気があるようですが、大河ドラマの視聴率は第3作の「太閤記」とこの「徳川家康」が、共に31.2%(第6位)と同率となています。
| 固定リンク | 0
コメント