中国、ゼロコロナ政策を緩める(NO.1662)
2022年12月6日、中国共産党の政治局会議が開かれ、新型コロナウィルス感染の抑止優先で堅持してきた「ゼロコロナ」政策を緩和に向かわせる方針が出されました。
全国に広がった抗議行動の沈静化を図り、感染対策と経済社会の発展の両立に転じる軌道修正です。
10項目からなる緩和改善策が発表されました。主なポイントは次の通りです。
・大規模なPCR検査は行わず、施設の出入りには原則陰性証明を求めない
・無症状および軽症の感染者は自宅隔離も可
・高リスク地域以外の人の移動を制限してはならない
・マンションの入り口などの封鎖は禁じる。
中国での1日あたりの感染者はゼロコロナ政策のため永らくの間百人台と千人台をキープしていましたが、11月10日に約1万5千人を超えてから、11月30日には約7万1千人となり、その後も3万人越えを5日間記録しています。感染者の多い日本や韓国は別として、これはアメリカに次ぐ数字と言えます。
私見ですが、これはゼロコロナ政策が一部破綻をきたしていると言ってもいいのではないかと思います。厳しいだけでは感染は防げないのではないでしょうか。
でも習近平がどう考えているかはわかりません。読売新聞では次のように書いていました。
「ただ、ゼロコロナ政策は、習氏自身が10月の党大会で『堅持』を強行している。国内の感染状況が高止まりしている中、政策そのものを撤回するかどうかについては、今後の情勢を見極めていくものとみられる。」
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