日本のH3ロケットの打ち上げが直前に中止された(NO.1683)
2023年2月17日鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だった日本の新しいロケット「H3」1号機が、2段ロケットの第1段のメインエンジンに着火後、両脇にある補助ロケットに信号が送られず着火せず打ち上げ中止となりました。
JAXAは打ち上げ失敗とは言っていません。JAXAは機体を組み立て棟に戻し原因究明を行ってできるだけ早く打ち上げを目指す方針です。
H3は主力ロケット「H2A」の後継機種として、JAXAと三菱重工が2014年から約2060億円をかけて開発してきました。国産の大型ロケットの更新は22年ぶりとなります。H3の能力はH2Aの1.3倍、逆に打ち上げ費用は半分の約50億円となっています。
H3の開発については数日前にNHKのBS放送で1時間の番組を放送しており、それを見て17日の打ち上げを楽しみにしていました。H3は当初は2020年中に打ち上げられる予定でしたが、メインエンジンの「LE-9」にひび割れが見つかったり、異常振動が起こったりして2度打ち上げが延期になりました。番組ではそのトラブルを苦心の末解決し、最終テストとなる25秒間の燃焼テストに成功して、開発責任者の岡田匡史プロジェクトマネージャーほか関係者が抱き合って喜び、あとは打ち上げを待つところで終わっていました。
まさか本番で打ち上げが中止になるとは思ってもいませんでした。今度はぜひ打ち上げが成功するよう願っています。
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