大河ドラマシリーズー15 第43作~第45作(NO.1679)
第43作は「新選組!」です。
2004年放映、主人公は近藤勇、主演俳優は香取慎吾、原作はなしのオリジナル脚本、脚本は三谷幸喜、平均視聴率は17.4%(46位)です。
その後何度も大河ドラマでオリジナル脚本を書く三谷幸喜の大河ドラマの初脚本です。
新選組では一番人気のある土方歳三ではなく近藤勇が主人公で、新撰組誕生から近藤勇の死までを描いています。土方歳三が活躍した会津戦争や箱館戦争は描かれていません。
また近藤勇が坂本龍馬や桂小五郎と江戸で会っていたり、粛清されたはずの隊士がそのまま登場したり、坂本龍馬暗殺の際に新選組が助けに入ったりなどと、史実と異なることをドラマにしています。「コメディ大河」と評する評論家もいました。私もばからしくなって途中で見るのをやめました。
ただ登場人物一人一人が丁寧に描かれていたこともあって評価する人もいました。
第44作は「義経」です。
2005年放映、主人公は源義経、主演俳優は滝沢秀明、原作者は宮尾登美子、脚本は金子成人、平均視聴率は19.5%(36位)です。
原作は「宮本本 平家物語」と「義経」で宮尾登美子の小説が大河ドラマとなるのは初めてです。
物語は源義経を主人公とした家族の絆や親子の絆を中心に描かれていますが、平清盛とその妻時子を中心とした平家一族にも重点が置かれて進行します。
女性の原作や女性のオリジナル脚本の大河ドラマは、歴史の英雄を描いても家族関係を重視した作品になっている感じです。
主演の滝沢秀明は大河ドラマ4作目の「源義経」の主演であった尾上菊之助(現在の七代目尾上菊五郎)が持っていた大河ドラマ単独主演の最年少記録(放送開始時23歳)を更新しました(放送開始時22歳)。
第45作は「功名が辻」です。
2006年放映、主人公は山内一豊とその妻千代、主演俳優は一豊に上川隆也、千代に仲間由紀恵、原作者は司馬遼太郎、脚本は大森寿美男、平均視聴率は20.9%(33位)です。
スペシャル大河ドラマの「坂の上の雲」を除くと、この作品が司馬遼太郎6作目で最後の大河ドラマです。
物語は山内一豊とその妻千代の出世と夫婦愛のお話です。一豊は尾張をさすらい歩いていた一浪人、千代は両親を戦で亡くした少女、浪人が少女を助けたことで夫婦となり、共に手を携えて土佐20万石の領主となります。
余談ですが戦国時代に話題となった山内家は、幕末にも登場し大河ドラマに出てきます。
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