大河ドラマシリーズー20 第58作~第61作(NO.1705)
第58作は「いだてん~東京オリムピック噺~」です。
2019年放映、主人公は金栗四三と田畑政治、主演俳優は6代目中村勘九郎(金栗四三)と阿部サダヲ(田畑政治)、原作者はなしのオリジナル作品、脚本は宮藤官九郎、平均視聴率は8.1%(61位)です。
物語は前半と後半とで主人公が変わります。
前半の主人公は1912年のストックホルムオリンピックに日本初の参加選手としてマラソンに出場した金栗四三です。後半は1964年の東京オリンピック招致に尽力した田畑政治の話です。
物語は五代目古今亭志ん生が語る架空の落語「オリムピック噺」の語りにのせて進行するという形で展開されました。
ところが平均視聴率8.1%で、大河ドラマ史上最低となりました。私も期待しながら見始めましたが、話の展開についていけず途中で見るのをやめました。演技が騒がしすぎて、タイトルバックの奇抜な画面にも驚きました。
大河ドラマファンは離れていったようですが、専門家の評価は高かったらしく、いくつか賞をもらっています。
第59作は「麒麟がくる」です。
2020年1月~2021年2月放映、主人公は明智光秀、主演俳優は長谷川博己、原作者はなしのオリジナル作品、脚本は池端俊作、前川洋一、岩本真耶、河本瑞貴の4人、平均視聴率は14.4%(53位)です。
明智光秀の謎に満ちた生い立ちから始まり、本能寺の変の後、豊臣秀吉との戦いに敗れて死ぬまでを描いています。
新型コロナウィルスのため、途中での収録の一時中止、放送の一時中止があり、放映は翌年の2月までかかりました。
第60作は「晴天を衝け」です。
2021年2月~12月放映、主人公は渋沢栄一、主演俳優は吉沢亮、原作者はなしのオリジナル作品、脚本は大森美香、平均視聴率は14.1%(54位)です。
この作品も新型コロナウィルスの影響を受け、放映開始が2月からとなりました。また7月末から9月初めまで、東京オリンピック、パラリンピックのため、5話分の放送が後ろに延ばされて、全41回の放映になりました。
ドラマは「日本資本主義の父」といわれた渋沢栄一を主人公に、江戸時代の終わりから明治時代初期を描きました。
主役の吉沢亮は大河ドラマの主演俳優としては初めての平成生まれです。1万円札の顔となる渋沢栄一になり切った感じでした。
第61作は「鎌倉殿の13人」です。
2022年放映、主人公は北条義時、主演俳優は小栗旬、原作者はなしのオリジナル作品、脚本は三谷幸喜、平均視聴率は12.7%(57位)です。
「鎌倉殿の13人」とは源頼朝をささえた北条義時を中心とする13人の家臣です。物語は源平合戦と鎌倉幕府誕生の過程で繰り広げられる権力の座を巡る駆け引きを、ユーモアを交えたホームドラマのような描写とともに、徹底して無情で陰惨な粛清劇として描いています。
私は史実と異なる描写が多いため途中で見るのをやめましたが、高校生の孫娘はこのドラマのファンとなり最後まで見たようです。ある新聞では「若年層を中心に配信(の視聴率)は好調」だったとし、「大河最高傑作」の呼び声が高いと書いていたそうです。
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