国民年金の保険料の納付率が増えたのは驚き(NO.1722)
2023年6月27日の読売新聞に「国民年金納付80%超」という見出しで、自営業者などが加入する国民年金の2020年度分の最終納付率が80.2%と、社会保険庁が保険料を徴収するようになった2002年度の調査開始以来、初めて80%を超えたと出ていました。
最近の日本経済や社会制度で暗いニュースが多い中、珍しく良いニュースです。
サラリーマンや公務員が加入している厚生年金と違って、国民年金は20歳以上の自営業者、農業や漁業従事者、その配偶者、学生、無職の人が入る保険です。
厚生年金保険料は給与から天引きされますが、国民年金保険料は自分から収める必要があります。なお、サラリーマンや公務員の被扶養配偶者は、相手の厚生年金保険料に含まれていることになっていて収める必要はありません。
国民年金保険料の徴収率は2010年度には64.5%と最低の数字を示していました。そのため一部の識者からは、消費者税率を上げて全額国庫負担にすべきだという説まで出ていました。
ところがその後少しずつ10年連続で納付率が上がり始め、2020年には80%を超えたのです。
年金機構の事務所の体制強化やコンビニ店での納付やスマホのアプリ決済ができるようになったなどが理由の1つのようです。それに国民の意識が変わってきたのが一番の原因ではないかと思います。国民年金の支給額は決して多くはありませんが、やはり最後には頼りになるという気持ちがあるのではないでしょうか。
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