手放したくない本-その14 篠原寿一さんの本(NO.1737)
篠原寿一さんは元日本アイ・ビー・エムの社員です。私も同じですが、在職中は面識がなく、退職後新入社員教育のお手伝いをしていた時、一緒に仕事をすることになって知り合いました。
埼玉県蓮田市に在住で、教育問題や教科書検定問題に関心を持ち、現在は「新しい歴史教科書をつくる会」の埼玉県支部長や出版社「自由社」の総務部長の仕事についています。
長年にわたって文科省の教科書検定のずさんさを指摘し、文科省に問題を提起、マスコミを動かそうと努力しています。しかし文科省はそのかたくなな姿勢を崩しませんでした。ところが最近になって、文科省お墨付きの出版社の教科書に大幅なミスがあることが使っている現場から指摘されました。検定のずさんさが明らかになったのです。
「こんな教育委員会はいらないー教育委員会への手紙」は、篠原さんが教育問題に取り組み始めたころから、9年間にわたって、蓮田市の教育委員会と渡り合った記録です。教育上の問題点をめぐって教育委員長、教育長、市長とやりとりした手紙とが全て掲載されています。保身第一、教育への情熱のない教育委員会の実態を見事に暴いた貴重な記録と思います。
「崩壊! 教科書検定」は「新しい歴史教科書をつくる会」副会長の藤岡信勝氏の著作で、つくる会が産経新聞に意見広告を掲載する時、私が募金に応募したため送られてきたものです。内容は篠原さんが手賀沼通信に投稿された見解とほぼ同じです。篠原さんの本と言ってもいいと思います。
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