2023年5月 9日 (火)

新型コロナ5類に移行、3年4か月間のコロナとの戦いが終わった(NO.1708)

 2023年5月4日、世界保健機関(WHO)テドロス事務局長は新型コロナウィルスの「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を解除すると発表しました。

 そして日本でも2023年5月8日、ゴールデンウィーク終了とともに、新型コロナウィルス感染症の法律上の分類「2類相当」が季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられました。

 2020年1月15日に日本国内で初めて感染者が確認されて以来、3年4か月にわたる新型コロナウィルスとの戦いが続きましたが、これで一応平時の体制に移行します。コロナがなくなったわけではありませんが、一応戦いは終了したことになります。

 2類相当と5類の違いは次のようになります。

         2類相当  5類

・感染者らの自宅待機 あり  なし

・入院勧告    指示できる できない

・感染者数    全数把握  定点把握

・医療体制 限られた医療機関 幅広い医療機関

・医療費    全額公費負担 一部公費負担

・感染対策  行政が様々な要請 個人の判断

・ワクチン  公費負担 2023年度公費負担

 やっとマスクから解放されることになりました。

 私は読売新聞に発表される国内と海外のコロナの感染者と死亡者の統計をエクセルで作成した表に書き写し日ごとの数字を出してきました。2020年3月31日から毎日の日課となっていました。海外の数字は途中でジョンズ・ホプキンス大学が発表をやめたため出せなくなりましたが、日本国内は2023年5月9日まで続きました。エクセルの行数は1134行になっていました。その仕事も終わりました。

 5月9日発表の最後の数字です。(単位:人)

              日本        東京

・感染者累計   33,830,420  4,386,904

・5月8日の感染者        9,401         1,331

・死亡者累計               74,725         8,126    

・5月8日の死亡者             33               2

 コロナは感染の増減を繰り返しながら8回のピークがありました。

 第1波から第8波までを振り返ります。ピーク時の年月日と感染者数です。感染者数は日本国内の都道府県の感染者数の合計で空港検疫などその他の数値は含んでいません。

・第1波 2020年4月11日     653人

・第2波 2020年8月7日  1,596人

・第3波 2021年1月8日    7,860人

・第4波 2021年5月8日    7,234人

・第5波 2021年8月20日 25,876人

・第6波 2022年2月5日  100,982人

・第7波 2022年8月18日  255,453人

・第8波 2023年1月6日  246,510人

 そして今も新規感染者はやや増加傾向にあります。第9波が来るという専門家もいます。ただ5類に移行したため毎日の数字が新聞に載ることはなくなりました。第9波が来た場合、専門家の指摘がなければわかりません。

 私はコロナが日本に入ってき始めた2020年2月12日に1回目のコロナのブログを書きました。それから何かあるたびにコロナのブログを続けて、今回で113回目となりました。大げさに言えばコロナという1つの事件の歴史の記録です。

 それを毎月出している手賀沼通信に「手賀沼通信ブログ抜粋-コロナ特集」として時々載せました。

             全文  タイトルのみ

・その1(2020年12月) 8回分 3回分

・その2(2021年2月)   6   6

・その3(2021年4月)   8   6

・その4(2021年6月)   8     4

・その5(2021年9月)   8   4

・その6(2021年12月) 10    1

・その7(2022年5月)   10    2

・その8(2022年12月) 10    6

・その9(2023年6月)     8   5

 今後もコロナについてのブログは書き続けるつもりです。ただ手賀沼通信に特集として載せることはないでしょう。そう願っています。

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2023年4月16日 (日)

コロナの日本国内の1日の死亡者の数が約9か月半ぶりに1桁となった(NO.1702)

 2023年4月15日、コロナの日本国内の1日当たりの死亡者が9人となり、昨年の7月3日以来の1桁の数字になりました。

 1桁の人数になったのは9か月と12日ぶりです。このところ感染者は前週の同じ曜日と比べると増加していたのですが、死亡者は減り続けていました。第8波のピークには1月13日に523人まで増加しましたが9人にまで減ったのです。まもなくゼロになることを期待しましょう。

 コロナによる脅威は確実に減りつつあると言ってもいいかもしれません。

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2023年4月 9日 (日)

コロナの「5類移行」1か月前の現状(NO.1699)

 新型コロナの感染法上の分類の移行が5月8日と決まっています。そこで1か月前である4月8日の現状を調べてみました。

 まず日本国内の1日あたりの感染者と死亡者の数を1週間追っかけて、その1週間前の同じ曜日の数字との比較を出してみました。

    感染者    死亡者

    人数   増減  人数  増減

・4/8 8484   +1058  16      0

・4/7   8300   +1555   20     -7

・4/6   8580   +1401   29   -13

・4/5 9520   +3274   25   -10

・4/4   9701   +1330   24   -19

・4/3   3110    +335    16   -10

・4/2   6262      +86    11    -2

 1週間の1日あたりの死亡者は減少していますが、感染者は7日とも増加しています。感染者数はしばらく減少していたのになぜか増加に転じたのです。

 今の世の中、マスク着用は個人の判断にまかせられています。お花見や相撲、野球、サッカー、各種イベントなどの参加や応援は肩を寄せ合って大声を出しています。飲食店の営業もコロナ以前に戻りました。クリア板で仕切っているのは医療機関やスーパーなどに限られています。

 感染者数の増加を見ると1か月後の5類への移行が不安になってきたと感じている人も少なくないのではないでしょうか。再度減少することを切望しています。

 

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2023年3月14日 (火)

3月13日からコロナ対策のマスクの着用が個人判断となった(NO.1691)

 2023年3月13日、コロナ対策のためのマスクの着用が「個人判断」にゆだねられました。

 政府はこれまで「屋外は原則不要、屋内は原則着用」との目安を示してきましたが、5月8日のコロナの感染法上の分類を2類から5類への引き下げに先立ってマスク着用の原則を変えることにしたのです。

 ただ、

・医療機関の受診時

・医療機関や高齢者施設での勤務や訪問の際

・通勤ラッシュ時など混雑した電車やバスの乗車時

などはマスクの着用を推奨しています。

 私は高齢者で持病持ちなので外出時はマスク持参にしようと思っています。

 それ以外でも、おそらく今まで3年ほどマスク着用が義務付けられていたので、なかなかマスクから離れられない人がいるのではないでしょうか。

 5月8日を過ぎてテレビや新聞でのコロナ感染者数の発表がなくなれば、マスク姿も自然となくなっていくと思います。

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2023年3月12日 (日)

世界のコロナ統計が読売新聞に掲載されなくなった(NO.1690)

 2023年3月12日、いつものようにエクセルで集計しているコロナ統計に数字を入れようとして読売新聞の国際面を探したところ統計が出ていません。

 下のほうに小さく「おことわり」として「世界のコロナの感染状況の掲載は終了しました。ジョンズ・ホプキンス大が集計の終了を明らかにしたためです」と出ていました。

 コロナの集計は、中国が1月13日から数字の発表をやめており、台湾も2月24日からやめました。イギリス、イタリア、スペインは週1回しか発表していません。毎日必ず発表しているのは、日本とアメリカと韓国とインドくらいです。

 もっとも私の集計は発表されていたすべての国をカバーしてるわけでなく抜けているほうが多いのですが、ジョンズ・ホプキンス大がやめたということは、統計を取る意味が薄らいできているのかもしれません。

 おそらく日本も5月の大型連休明けに5類になった後は、コロナの統計はなくなるのしょう。とりあえずそれまでは日本の統計は見守っていくつもりです。

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2023年2月14日 (火)

コロナの日本国内の1日あたりの感染者が1万人を下回り、死亡者が100人を下回った(NO.1682)

 2023年2月13日、新型コロナの1日あたりの感染者が9370人となり、昨年6月27日以来約7か月半ぶりに1万人を下回りました。

 また1日あたりの死亡者のほうも、2月12日に88人となって11月27日以来の2桁の数字になりました。こちらは2か月半ぶりです。

 ただ感染者は過去の統計から休日明けは少なっていますので、本当に1万人を割るのはちょっと先のことかもしれません。ちょうど新聞の休刊日に当たったので、読売新聞から数字をもらっているため、死亡者のほうは危うく見逃すところでした。

 感染者も死亡者も減少していることは間違いありませんが、感染者の累計は約3299万で世界第6位、死亡者は7万824人で世界第15位となっています。

 人口当たりの感染者の割合は日本は約26%です。アメリカ約31%、イギリス約36%、イタリア約42%、フランスと韓国約60%などです。感染者の割合が低いのはいいことなのですが、逆に言えばコロナの抗体を持っている人が少ないことになります。

 国立感染症研究所の脇田隆字所長によれば「日本の抗体保有率は欧米より低い。今後感染対策を安易にどんどん緩和していけば、日本ではまだ感染が広がりやすく、死者の増加につながる恐れがある」とのことです。

 何とも厄介なコロナですね。

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2023年2月12日 (日)

コロナに関して3月13日からマスク着用が緩和される(NO.1681)

 2023年2月10日、政府は新型コロナウィルス対策のマスク着用に関して新しい考え方を決定しました。3月13日から適用されます。次の通りです。

基本

・着用は個人の判断にゆだねる

着用を推奨

・医療機関の受診時

・高齢者の入院とか生活者などが多い医療機関や高齢者施設の従事者、訪問者

・混雑した電車やバスに乗るとき

着用が効果的

・流行期に、高齢者などが混雑した場所に行くとき

着用する

・有症状者、陽性者、同居家族が陽性の人が病院などで外出するとき

学校

・着用を求めないことが基本(4月1日から)

・卒業式は日程にかかわらず「着用せず出席」が基本

保育園、認定こども園

・着用は求めない

企業内やサービス業界

・事業者が利用者や従業員に着用を求めることは許容

 ちょっとややこしい気がしますがまずは妥当な判断でしょう。やっと欧米並みになった感じです。

 私は持病持ちの高齢者なので、買い物や病院や公共交通機関などでは着用しようと思っています。

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2023年1月28日 (土)

コロナの5類への移行が5月8日に決まった(NO.1677)

 2023年1月27日、政府は感染症対策本部の会議で5月8日にコロナを「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げることを決定しました。5月8日は大型連休明けの月曜日です。

 それと同時に次のことも決定しました。

・医療費やワクチン接種の公費負担は段階的に縮小

・コロナ患者に対する医療機関を段階的に拡大

・医療費の公費負担と医療提供体制は3月上旬をメドに具体的方針を決定

・マスク着用は屋内外を問わず、個人の主体的選択を尊重

・感染者の全数把握を終了、定点把握に移行

 また1月27日より大規模イベントの人数制限を廃止し、スポーツ、コンサート、舞台などで観客が大きな声で声援を送る場合でも収容人数の制限がなくなりました。

 ただ、地域の感染状況によっては都道府県知事の判断で制限も認めるとしています。

 5類になってもコロナは高齢者にとって怖い病気であることは変わりありません。現在感染者は減少しつつありますが、死亡者は減っていません。死亡者の内容はコロナで肺炎になって死ぬ人は減っていますが、持病持ちの高齢者の死亡が増えています。私も持病持ちの高齢者ですので今まで通り用心したいと思っています。

 今回の決定でちょっとわからないのが感染者の把握が定点に移行するということです。

 現在はテレビや新聞で毎日、感染者や死亡者の人数が都道府県別に発表されています。定点とはこれがどう変わるのでしょうか。世界の統計はジョンズ・ホプキンス大学の数字が毎日発表されています。国・地域別に感染者と死亡者の累計です。

 私はいくつかの国を選んでパソコンに記録し、日ごとの数字を計算しています。それを見ると中国は数字の発表を中止しました。イギリス、イタリア、スペインなどは週1回発表しています。フランスは週5回です。また世界1の人口を持つインドは日ごとな感染者が200人以下、死亡者は1桁でゼロの日も多くなっています。人口の多さ、医療環境などから見て信じられない数字です。統計の基準が国ごとに違うのかもしれません。

 5月8日から日本はどんな数字を報告するのでしょうか。

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2023年1月23日 (月)

5回目の大腸憩室出血(NO.1676)

 2023年1月18日夕方4時半ころ、トイレに行ったら出血しているのに気が付きました。また恐れていた大腸憩室出血です。前回から1年5か月後の5回目になります。

 この病気は突然発病します。私の場合は何の前触れもなく、痛みもありません。そのため泊りがけの旅行や帰省ができなくなりました。旅先で発病したら直ちに現地で入院するしかないからです。

 1度目は2016年10月でした。夜中に何度も出血したので救急車を呼び、名戸ヶ谷あびこ病院に運ばれました。そこで初めて大腸憩室出血という病気だと分かりました。11日間の入院でした。

 2度目は2年後の2018年10月でした。妻に名戸ヶ谷あびこ病院に車で連れて行ってもらい、そのまま13日間入院しました。

 3度目は5か月後の2019年3月でした。同じ病院で14日間入院しました。

 4度目は2年5か月後の2021年8月でした。その時は出血量が少なかったので、それまでの経験を生かして、3回目にもらっていた出血止めの薬を飲んで、丸1日間絶食し、その後も柔らかいものを少しずつ食べるようにして直しました。入院せずに済みました。

 今回も出血量が少なかったので、4回目と同じように直ちに絶食、同じ薬を飲みました。ホームドクターに用心のため同じ薬をもらっていたのがよかったのです。

 出血は22日に止まりました。現在はやわらかい食事を続けています。おそらく数日後には普通の生活に戻れると思っています。

 軽い出血で済んだのが幸いでした。これが3回目までのような何度も出血するような状態だったら入院するしかありませんが、コロナのため入院するのは正直怖いです。それにいまは病院が受け入れてくれるかどうかもわかりません。厄介な持病です。

 持病持ちの高齢者にとっては静かに暮らすのが一番のようです。

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2023年1月21日 (土)

新型コロナの扱いが今春から「5類」になる(NO.1675)

 2023年1月20日、岸田首相は新型コロナウィルスの感染法上の分類を、今春現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げる方針を表明しました。

 コロナの扱いは次のように変わります。

      現在  今春以降

・分類  2類相当  5類

・感染者の自宅待機 あり なし

・入院勧告 できる できない

・行動制限 できる できない

・感染者の把握 全数 定点

・対応医療機関 指定の医療機関 一般医療機関

・医療費窓口支払い 全額公費 自己負担も検討

・ワクチン接種 全額公費 公費負担は高齢者など

・屋内でのマスク 原則着用 不要な場面を拡大

 引き下げる理由はウィルスの病原性(重症度)が低下しているなどから判断したとのことです。

 しかし第7波と比較してみると

    1日の最大感染者数 1日の最大死亡者数

・第7波 263,442(2022/8/19) 343(8/23)

・第8波 246,510(2023/1/6) 523(1/13)

 となっています。確かに感染者は第8波のほうが少ないですが、死亡者は逆に増えています。第8波がいつ収まるか不明だとしたら重症度が低下していると判断していいか疑問です。

 1月21日の読売新聞社説には「移行の目的を明確にすべきだ」として次のように書いています。

「新型コロナウィルスの感染症法上の位置づけを見直すことで、どのような利点があるのか。政府はこれまでの考え方を転換する狙いを国民に分かりやすく示すべきだ。(中略)

 第8波の渦中にある今、高齢者を中心とした死者数の急増が問題になっている。受け入れ先が見つからず、救急搬送が困難な事例も過去最多を更新し続けており、逼迫ぶりは深刻である。5類にしたとたん、感染がさらに広がって死者数の増加に拍車がかかることがないよう、混乱のない移行の道筋を描いてほしい。(中略)

 いずれコロナの法的位置づけを変更する必要があるにしても、移行に当たっては、実態と照らし合わせて慎重に進めるべきだ。

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