大河ドラマシリーズー6 第16作~第18作(NO.1643)
第16作は「黄金の日々」です。
1978年放映、主人公は呂宋助左衛門、主演俳優は市川染五郎(現在の二代目松本白鴎)、原作者は城山三郎、脚本は市川森一、平均視聴率は25.9%(13位)です。
それまでの大河ドラマは、第5作の「三姉妹」以外はすべて武士を主人公にしていますが、今回は堺の商人が主人公です。安土桃山時代にルソンにわたり、巨万の富を築いた呂宋助左衛門を中心に堺の町の栄枯盛衰を描いています。
出演俳優に、市川染五郎とその長男、父親の松本幸四郎の3世代や、状況劇場を主宰する唐十郎や李礼仙、根津甚八、川谷拓三などが起用されて話題を呼びました。初めての海外ロケをフィリピンで行っています。
私はこの年に仙台から東京に転勤になり、仕事が変わったことや叔父の病気とその死などで忙しく、残念ながら「黄金に日々」を見る時間がほとんどありませんでした。
第17作は「草燃える」です。
1979年放映、主人公は源頼朝と北条政子、主演俳優は石坂浩二と岩下志麻、原作者は永井路子、脚本は中島丈博、平均視聴率は26.3%(11位)です。
石坂浩二は3度目の主演俳優を務めました。物語は源平時代から鎌倉幕府の成立、源氏の滅亡から北条政権への移行、3上皇が流罪となる承久の乱までを北条政子を中心に描いています。
いま放送中の「鎌倉殿の13人」とほぼ同時代です。おそらく脚本が違うので、物語の展開や登場人物の描き方は違っていると思いますが、「草燃える」はあまり覚えていないので比較することは困難です。
「草燃える」の視聴率が60作のうち11位と高いのでおそらく魅力的な作品だったのでしょう。
第18作は「獅子の時代」です。
1980年放映、主人公の2人は架空の人物、主演俳優は菅原文太と加藤剛、原作なしのオリジナル脚本、脚本は山田太一、平均視聴率は21.0%(31位)です。
幕末のパリ万博に派遣された会津藩士と薩摩藩士(ともに架空の人物)をめぐって幕末から明治時代のそれぞれの生き方を描いています。登場人物は一部の有名人以外はほとんど架空の人物です。パリロケをはじめ各地でのロケを多用しています。
私はこの作品もほとんど覚えていません。あまり見る機会がなかったのだと思います。
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