平成27年10月31日、手賀沼湖岸堤整備工事現場内覧会に出席しました。
この工事は若松地区の手賀沼湖岸堤を1時間当たり59ミリ(ピーク時)、48時間の総雨量243ミリの降雨(30年確率)に対応できるようにする工事です。いつもはネットで囲われている工事現場に入り、千葉県柏土木事務所建設課の担当者から説明を受けました。
湖岸堤は思ったより幅が広く、住宅側にはYP3.75メートルの高さを持つ暫定盛土が伸びていました。これは一昨年の台風26号で若松の住宅の一部に逸水した手賀沼の増水に対応する盛土です。
湖岸堤が広いのは、最終的に最上部に幅4メートルの管理用道路と、沼側に幅3メートルの遊歩道が作られることになっているためです。そののり面を考えるとこの広さになるのでしょう。
築堤は完成するとYP4.7メートルの高さになります。その高さを保つため、YP5.9メートルまで土を盛ります。地盤が軟弱なため地盤改良工事を行いましたが、それでも3年間で4.7メートルに圧密収束されるのです。
写真の左側の高さが5.9メートルです。梯子を降りた右側が4.7メートルの高さです。こんなに沈下するとは、信じられない高さです。
詳しい説明は11月7日の住民説明会でするということで内覧会は終了しました。
11月7日の説明会はアビスタで開催されました。
説明会は内覧会で見学した手賀沼の堤防整備についてと我孫子市が実施中の若松地区浸水対策事業の2つについて説明がありました。
千葉県柏土木事務所と我孫子市の治水課の担当者です。
まず若松地区水害対策委員長のあいさつがありました。
千葉県の堤防整備についての説明です。
3年間の圧密機関があるため工事が完了するのは平成34年3月になります。
そこで工事に大きな変更点が提示されました。今まで船で運んでいた土をダンプで陸上輸送したいということです。理由は経費圧縮と工事期間短縮のためです。
ダンプは1日60台程度が予想されます。そのための住民の生活と環境への配慮の説明がありました。
我孫子市の治水課からはこれから実施されるバイパス管工事についての説明が主でした。排水ポンプの工事は終わっており、これからは自然排水のためのバイパス管が設置されます。
この工事は来年度から場所を変えながら実施し、平成32年3月に完了します。
住民にとっては排水ポンプや樋管工事より生活に影響が出てきます。
2つの工事で影響を受ける家屋の補償についての説明もありました。
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