イギリス、日本、フランスで行われた3つの選挙(NO.1828)
2024年7月4日、イギリス下院議員の総選挙が行われ、労働党が定数650のうち410議席以上を獲得する勝利をおさめました。その結果14年ぶりに労働党のキア・スターマー首相が誕生することになりました。
7月6日の読売新聞は労働党の大勝の原因を次のように述べています。
・保守党政権が主導した国民投票によってEUを離脱したが、社会の分断と混乱は深まり国民の多くは成果を実感できずにいる。
・EU離脱によって財政や政策の自由度が高まるとしていたが、景気低迷や物価高に歯止めがかからず、英国独自の移民受け入れ規制も、深刻な人手不足を招いている。
・保守党のジョンソン、トラス元首相やスナク首相の稚拙な統治が保守党離れを加速した。
・労働党のスタマ-党首は急進左派的な公約を取り下げ中道的な姿勢を示した。
いま世界はいろいろな問題を抱えています。スタマ-首相がどう政権のかじ取りをするか見守りましょう。
7月7日には東京都知事選挙が行われ、現職の小池百合子氏が3選を果たしました。
小池さん約292万票、石丸さん約166万票、連舫さん約128万票の大差でした。
小池さんの言葉によれば8年間の実績が認められたとのことです。石丸さんは無党派層の支持が多く善戦しました。20代、30代の投票数は3人の中で一番多かったようです。連舫さんは共産党との共闘が裏目に出たようです。
今回の選挙は56人が立候補するなど異常でした。同じ党から何人も立候補したり、候補者名の立て看板に選挙と関係のないことが掲載されたようです。
私は千葉県民なので実際に見ることはありませんでしたが、選挙管理委員会も想定外のことだったのではないでしょうか。次回はぜひ対策を考えてほしいと思います。
フランスでは7日に国民議会の決選投票が行われました。左派政党連合が1位、マクロン大統領の与党連合が2位、極右政党「国民連合」が3位でした。
1回目投票で1位となっていた極右政党は3位に下がりました。フランスは大統領制なので、これで国家元首が変わることはありませんが今後の政局運営は難しさを増すことでしょう。
これからは自民党の総裁選挙、アメリカ大統領の選挙が控えています。両方とも問題を含んでいます。日本が、世界がどう変わるか、頭の痛いことばかりです。
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